実際に私が独学で気象予報士試験に合格するまでの記録や勉強時間、勉強開始前のバックグラウンドなどをまとめてみました
私自身の背景・経歴などについて
合格するまでの期間や合計勉強時間
私が実際に気象予報士に合格するまでの勉強内容とスケジュール
理系国公立大学出身(薬学部)、高校は化学・生物履修で物理・地学は未履修です。
趣味で資格・検定収集があり、これまで文系・理系の各種資格・検定試験に合格してきました。そのため、ある程度試験慣れはしている方だと思います。
天気や気象予報士については特別趣味や強い興味があったわけではなく、資格収集のひとつとして受験を決意しました。
僕の詳しいプロフィールや持っている資格について気になる人はこちらをご覧ください!
そんなに資格とって何するの
よく言われます(笑)
気象予報士試験に独学で合格するまでの勉強期間
一般的には1年から1年半で合格できたらベスト、1回の受験で実技まで合格できる人はごくわずか、人によっては数年〜10年以上かかっている人もいるみたいです。
私の場合は簡単に書くと次の通りです。
2023年1月から勉強を開始
8月に1回目の気象予報士試験を受験
→一般知識・専門知識合格、実技試験不合格
12月から2回目の気象予報士試験に向け勉強を再開
2024年1月末に2回目の気象予報士試験を受験→実技試験合格
勉強を開始してから合格までの期間
→1年1ヶ月(13ヶ月)
実際に勉強をしていた期間
→10ヶ月
受けた回数
→2回(第60回、第61回)
平均的な合格者と比べると結構勉強期間も時間も短い方ね
思いのほか勉強時間は少なかった!
でも2回で合格できたのは運に助けられたところも大きいと思うよ。
気象予報士試験に独学で合格するまでの合計勉強時間
気象予報士試験に合格するまでの一般的な勉強時間は1,000時間前後とされます。ただ理系で専門的な資格であるため、過去に物理学や数学などをしっかりと勉強してきたかなどでだいぶ変わると思います。
正確に勉強時間を測定したわけではありませんが、私の場合の合格までの勉強時間を大体の1週間あたりの勉強時間をもとに計算してみました。
2023年1月〜2月 25時間/月
3月〜6月 30時間/月
7月 60時間/月
8月 80時間/月
単純計算で合計310時間
12月 50時間/月
2024年1月 50時間/月
単純計算で合計100時間
合格までにかかった勉強時間
→約410時間
ちなみに、大体机に向かった時間として記録しているので移動中や寝る前などの隙間時間にやっている分はここには入っていません。
元々資格収集の趣味があり、漠然といつか受けてみたいと思い続けていたのですが、この頃ちょうどコロナに罹ってしまい(しかも年末年始という最悪のタイミングで・・・)、幸い症状は軽かったのですが、暇で暇でしょうがなく、隔離期間中にやることもないのでとAmazonでらくらく突破の参考書一式を購入しました。
調べてみると、学科試験(一般知識・専門知識)を1回目の試験で合格し、科目免除をとってから2回目以降で実技に集中し完全合格が一般的のようでしたが、一応1年で合格を目標にあわよくば一発合格を目指して挑戦してみることにしました。
ひとまずは高校で物理を履修していなかったため、一般知識のテキストを読み基礎を勉強しつつ、章末の問題はとりあえず少し考えてわからなければ答えを見て理解するような感じで緩めに勉強を始めました。ただこれまでの資格と必要な知識がかなり異なり、理解するのにかなり時間がかかりました。
一般知識のテキストが終わってからは専門知識の勉強を開始しました。専門知識はどちらかというと覚えるだけの問題も多く取り組みやすい方でした。
専門知識のテキストも終わったため実技編に取り掛かりました。実技編はテキスト部分が前半、練習問題が後半と分かれています。とりあえず暗記が必須な記号や気象用語の定義などはあまり真剣に覚えずテキストを読みます。
前半のテキストが終わったら練習問題を解き始めます。さっぱりわからないので、少し考えながらわからなければ答えと解説を見て理解します。1日1題解くペースで進めましたが、毎日わからなさすぎてかなりしんどかったです。
精選問題集を購入し問題演習に取りかかります。実技試験対策は一旦お休みし、まずは一般知識・専門知識を重点的に取り組みます。精選問題集が終わったら過去問も新しいものから順に取り組みました。分からない点はテキストに戻って復習しました。
終わった後は実技の問題演習を開始しますが、集中力が続かず1日1題を時間かけながら解いていきました。
同時にこの頃子供がうまれたこともあってあまり集中的に勉強する時間が減ってきました。
家事・育児に時間を割く必要があるためなかなかまとまった時間を取ることができず、勉強に集中できなかったこともあり、実技対策の進みが遅くかけた時間に対してわかるような成長が実感できませんでした。そこでいったん実技は諦め、隙間時間でも勉強できる一般知識・専門知識の一発合格を確実にするためにこれらの過去問演習に集中しました。
一般知識・専門知識はだいぶ実力がついてきて、合格の目処が立ってきたため、試験直前までは子供が寝ている時間を見計らって一発合格を目指して実技の過去問演習に集中しました。ただ実技の勉強はかなり集中力が必要なので、息抜きも兼ねて1日2回分ほどの一般知識・専門知識の過去問を復習しました。
いよいよ初めての試験です。自分の中ではかなり完璧に準備したと思っていた一般知識・専門知識が(当たり前ですが)初見の問題も多く凡ミスもしてしまい予想以上に得点できませんでした。当日は全く合格できる自信がなかったですが実技試験までしっかりと受験しました。
実技試験は完全に対策不足で時間が全く足りませんでした。特に初めての実技試験だった実技1は問4が比較的解きやすかったのに時間切れで半分以上解答できず非常に後悔した覚えがあります。一方で、問題自体はいじわるな問題は少なく、時間さえあれば解けた問題も多かったという感触もあり完全に時間配分ミスだと痛感しました。
3科目とも合格する手応えは全くありませんでしたが合格発表の日までは全く勉強をしませんでした。自己採点は一般知識・専門知識のみしましたが、解答速報もサイトごとに違う問題もあり両方10〜11点と微妙すぎるので気にするのをやめました。
また、家事・育児で時間が割かれる上に実は別の資格試験が10月に控えていたため、気象予報士試験の後の隙間時間はそちらの勉強をしていました。
結果は一般知識12点(うち2点は出題ミスで全員正解)、専門知識は11点でギリギリ合格、実技試験は不合格でした。
気象予報士の結果発表と別の資格試験が終わった後もあまりモチベーションが上がらずしばらくほとんど手をつけていませんでした。子供も月齢が増えるとともに行動範囲も増え、あまり集中できるような時間も無くなってきました。
とりあえず一般知識・専門知識の科目免除があるので受験願書だけは出しておきました。
試験2ヶ月前となりいよいよ準備をしなければと焦ってきたため勉強を再開。結構忘れていることも多く、子供が寝ているタイミングを見計らって過去問を60回から順番に復習しました。まとまった時間を取ることができない日は問ごとに時間を区切って解いていました。
1月末の試験まで時間が迫っていたにもかかわらず、相変わらず子供の動く範囲がどんどん増えて集中できる時間もほとんど取れなかったので日中は暗記事項の復習などいつでもできることにフォーカスし、毎日夜に実技の過去問を解きました。
1回目で一般知識・専門知識は合格していたため、この日は午後の実技試験のみでした。
相変わらず時間は足りませんでしたが、1回目よりは時間不足で解けなかった問題は少なかった印象です。しかし1回目よりは手応えは多少あったとはいえ、実感で問題の難易度もやや簡単になっていた印象だったため、合格点も上がると予想し、おそらく不合格だろうと考えていました。
今回は実技試験のみだったため自己採点はせず、合格発表までは一切勉強しませんでした。合格できる自信もなかったため結果が来てから考えるつもりでしたが結果は合格でした。
2回目の試験はまさか受かっているとは思わなかったので、内心は2科目免除が終わってしまう第62回はちゃんと勉強しないとな、と思っていたよ。第61回で合格できなかったら、実技試験のために講座を受講しようかと悩んでいたね。
合格でも不合格でも結局何点取れたかはわからないんだよね。それが気象予報士試験をよけいに難しくしている原因にもなっているような。
特に実技の採点は謎に包まれているから結果は合格発表を見るしかないし、普段の勉強でも自己採点でいつも悩むんだよね。
いかがでしたか?私の場合の気象予報士試験合格までの記録をまとめてみました。
もちろん人によってはこれよりも少ない時間、短い期間で合格する人も、その逆の人もいらっしゃるでしょうが、一つの参考になればと思います。
また、一般的には独学で短期間で合格したほうだとは思いますので、そのコツなどをお伝えできればと思います。
使用したテキストやコツ、実技試験の独自解説などもありますのでよければご覧ください。