気象予報士試験の過去問とその模範解答は一般社団法人気象業務支援センターにて過去5年分(10回分)が公開されています(http://www.jmbsc.or.jp/jp/examination/examination-7.html)
問題文や図、模範解答などはそちらから入手してください。図や問題文等の引用は気象業務支援センター様にご了承いただき掲載しています。
また、模範解答以外の考察等の内容は全て私見です。気象業務支援センターの見解ではありませんのでご注意ください。
①などはPC上の表記の関係で[1]と記載しています。
問1はこちら
問2
(1)模範解答図を参照してください。
この問題は18日9時の図5(上)と18日21時の図6(上)からトレーシングペーパーなどで位置を転記するだけです。
(2)[1]南東 [2]300 [3]東 [4]150
これも測定するだけですね。ミスの無いように正確に答えましょう。解答は16方位、50海里刻みで解答します。
簡単な問題で失点しないように問題文の指示をしっかり確認しよう。
(3)模範解答図を参照してください。
前線を描く問題では、相当温位図があればそれを優先して参考にするとうまくいくことが多いです。等相当温位線の集中帯の南縁付近が850hPaの前線になるためその0.5〜1°ほど南側に描きましょう。細かい調整ができる余裕があれば風向のシアーラインや気圧の谷などその他の資料も参考に精度を上げましょう。また、前線記号や問題文の指示はよく確認してください。
問題文から今回描くのは地上の温暖前線と寒冷前線だけで、枠まで伸びていることがわかるね。
問題文自体がヒントになっていることもあるんだ。
(4)[1]強風軸 [2]北側
渦度ゼロ線といえば強風軸が対応しています。低気圧はこの強風軸の北側にあります。
[3]309(306)
低気圧中心には309Kまたは306Kの等相当温位線画低気圧中心に向かって回り込んでいます。
[4]閉塞 [5]36(35) [6]143低気圧中心が強風軸の北側にあると、低気圧は閉塞しています。閉塞点は強風軸上にあることが多いですが、今回の図6(上)では少し分かりづらいので、今回は312Kの相当温位線の北端に合わせてみます。するとおおよそ図6(上)の渦度ゼロ点付近に一致します。
閉塞点の問題は難しいなぁ。
分かりやすい強風軸のデータがあれば比較的見つけやすいんだけどね。ただ閉塞していること自体は、西側から低相当温位域(寒気)が回り込んで流入していることからもわかるので、少なくとも[4]までは得点したいね。
問3はこちら↓