気象予報士試験は実技試験まで受けなくても大丈夫?学科試験合格を目指す人へアドバイス

初回の受験で学科試験のみの合格を目指す人の中には午後の実技試験を受けないつもりの人もいるかもしれません。結論、学科試験だけでも受験はできます。しかし、今回はそんな方に向けて合格できない前提でも実技試験を受けた方がいい理由をお伝えします。

この記事の内容

実技試験について

実技試験の難易度

実技試験を受けなくても学科試験は受験できる

私の考えとメリット・デメリット

気象予報士試験には午前の一般知識・専門知識といったマーク式の2科目と、午後に行われる記述式の実技試験の全部で3科目の試験があります。

一般知識・専門知識両方で11点を目安とした合格点に達して初めて実技試験の採点が行われます。そしてこの一般知識・専門知識の合格は次回・次々回の計2回分まで合格が引き継がれ、試験が免除されます。

そのため、気象予報士試験を初めて受ける方の中には、まず1回目の試験でこの一般知識・専門知識の2科目合格を目指し、その後2回目、3回目で実技試験の合格を目指す方もいらっしゃるでしょう。

そのような方は、1回目の試験では実技試験対策をせず、午後の実技試験を受けないつもりでいる人もいるでしょう。

今回はそのような方に向けて、ぜひ落ちる前提でも実技試験を受けた方が良いことをお伝えしたいと思います。

以上の点について、より詳しくお伝えします。

実技試験の難易度

気象予報士試験に合格できるかは、実技試験の結果が全てと言って過言ではありません。

もちろん一般知識・専門知識もかなり難易度が高く、中途半端な勉強では合格点に達することは難しいでしょう。しかしやはりマークシート方式であることで、他の一般的な資格試験と同様、多少中途半端な知識でも、その時の運や勘によってはなんとか合格することもできるでしょう。

しかし実技試験は完全記述式であるためまぐれ合格は不可能で、その内容も非常に専門的で特殊であることから専用の対策をしなければ絶対に合格することはできません。

また、気象予報士試験の全体合格率は約5%程度で推移していますが、一般知識・専門知識の免除者では20〜25%程度まで上がります。このデータからも、1回目の試験では一般知識・専門知識の合格を目指し、2回目、3回目の試験で実技試験の合格を目指すことは理にかなっていると言えます。

そのため、1回目の試験では一般知識・専門知識対策に集中し、実技試験の勉強をせずに受験される方も多いと思います。

では、その場合に、試験本番の実技を受けずに午前で帰ってしまうことは可能でしょうか?

ぼく自身は1回での完全合格を目指したけど、結果的には1回目で一般知識・専門知識の合格、2回目で実技に合格できたから、やっぱりこのパターンは王道だと思うよ。

中にはなかなか実技試験に合格できず、免除期間切れになってしまう人もいるみたいね。

実技試験を受けずに帰ることは可能か?

結論は可能です。気象業務支援センターの試験案内にも以下の通り記載があります。

試験案内当⽇⽋席する場合あるいは⽋席したい科⽬がある場合、当センター試験部に連絡する必要はありません。

https://www.jmbsc.or.jp/jp/examination/examination-41.html

つまり科目ごとの欠席も可能なので実技試験を欠席することも可能です。

ちなみに、一般知識・専門知識が合格点に達していないと、実技試験は受けても採点されないので免除なしの人が午前の科目を欠席したら必然的に実技は採点されません。

合格できる見込みが全くなくても実技を受けた方が良いか

私の意見は絶対に受けた方が良いです。

午前中の2科目目の専門知識の試験時間が12時10分まで、その後1時間のお昼休憩を挟んで、実技1が13時10分〜14時25分、実技2が14時55分〜16時10分となっています。

少なくとも13時10分からの実技1までは受験することをおすすめします。

その理由は、気象予報士試験の実技は他の資格試験と比較しかなり特殊で、試験本番の独特な雰囲気や問題用紙の切り離し、トレーシングペーパー、筆記用具類、机の広さ、制限時間などその時でしか感じられないものが非常に多いからです。

この経験の有無が、いざ2回目に本気で実技試験に挑む際の安心感に繋がってきます。

また、実際の状況が分かれば、実技試験対策もより本番をイメージしてできるでしょう。

付属のトレーシングペーパーが意外としっかりした高級なものなんだよね。

それに最近新しく問題用紙に定規の目盛がついたけど、誰か活用しているのかしら?

試験開始の合図とともに聞こえる問題文の切り離しは壮観だわ。

試験会場の机が思ったより小さかったのはかなり解答作成に影響が出そうだったよ。

こう言ったことは本番でしか経験することができない貴重な経験なんだよ。

この経験はどれだけ勉強時間を増やしても本番でしか味わうことができません。ですから、もし1回目の試験でこの経験がなければ、次は完全合格を目指す2回目しかありません。仮に1回目に実技を受けなかった場合、2回目の試験に真剣に挑めば挑むほど、試験直前に後悔することとなるでしょう。

ですから、試験当日は、最低限、実技1の途中まででも良いですから、必ず受験することをおすすめします。

ちなみに、試験開始30分で退室可能ですので、

最速で13時40分頃には帰ることができるよ(笑)

こちらでは実技試験を受けるときの準備や筆記用具をまとめています

こちらで実技試験の解説をまとめています

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