気象予報士と気象予報士試験について

実はかねてより受けていた気象予報士試験に合格し、無事気象予報士となることができました!

気象予報士試験は合格率5%程度で、毎年の合格者も200名前後の難関資格です。1年に2回(例年8月と1月)試験があり、マーク式の一般知識、専門知識の2科目と、記述式の実技試験があります。

一般知識、専門知識はそれぞれ15問のマーク式で、60分間で解答します。それぞれ11点以上で合格ですが、試験の難易度によって合格点が前後します。また、1度合格するとそれぞれ1年間(その後2回分の試験)で免除となります。

私の場合は令和5年度の第1回試験で一般知識、専門知識合格、実技試験不合格→第2回試験で実技試験合格という形で、2回の受験で完全合格することができました。

一般知識や専門知識の試験問題は過去問からの類題も50%程度はあるため、過去問を完璧にすることである程度の点数まで行くことができると思います。ただ、最近は言い方が悪いですが意地の悪いひっかけのような問題もあるため、注意深く問題文や選択肢を読み解く必要があります。それでも最終的な合格点まで持っていくためには新出問題も半分程度は解けるようにする必要があるため、暗記だけでなく、しっかりとした理解も必要となってきます。

試験時間はそれぞれ60分間で、時間は長くも短くもなく適切な時間と感じました。途中の問題でつまずいて時間を使うと最後まで解けない可能性もあるため、分からない問題は一旦飛ばして最後まで解いてから見直す方が良いと思います。

実技試験は2題出題され、1題が75分の記述式の試験になります。こちらは2題の合計点が7割(140点)が合格点となっていますが、マーク式と同じように難易度によって合格点が下がることが多いようです。

問題自体は出題年度にもよりますが、暗記で解ける語句問題などはほぼ満点を取った上で、それ以外の記述式問題を過去問をしっかりと理解し解けるようになっていればなんとか7割まで持っていけるような絶妙な難易度です。ただしこれは制限時間を考慮しない場合です。

試験時間は75分ですが、問題量に対して非常に短く、普通に解いていたらまず時間が足りることはありません。筆記量や計算量も膨大であり、少し悩んで分からなければ次に進むことを徹底しなければ最後まで解くことは不可能だと感じました。普段からしっかりと試験時間を意識した勉強が重要になるでしょう。

試験会場が北海道、宮城県、東京都、大阪府、福岡県、沖縄県の6か所となっており、受験する地域を選ぶことができますがお住まいの地域によっては受験会場が遠くなることがあります。

受験資格は原則特にありません。学歴や年齢制限もないため、中には中学生や高校生での合格者や、70代の合格者もいます。

そのため、誰でも受験することはできますが、非常に専門的な分野で、物理や熱力学といった理系分野の高度な知識や法律、気象用語、記号などの暗記はもちろんのこと、意外と、電卓を使用しないで素早く計算する力や問題文から求められる答えを読み解く力など、直接気象とは関係のない、いわゆるテストで高得点を得るためのスキルも必要になると感じました。

気象予報士試験は中には何度もチャレンジしている方もおり、それでもなかなか合格しないことを考えると、気象に関する知識を持った上で、適切な試験対策を行わないとなかなか合格が難しい試験だと思います。また、気象予報士試験を勉強するにあたり、一番問題に感じたのが、受験者数が少なくテキストなどの種類が少ないこと。特に実技試験ではテキストも問題も圧倒的に不足していると思いました。私は独学でテキストやインターネットサイトを活用して合格するに至りましたが、どうしても難しい場合はスクールの検討も必要かもしれません。

いずれにしても、実技試験は明らかに他の資格試験とは異なる対策が必要で、実技試験に特化した対策が必要だと思います。そんなわけで、これからしばらく私なりに実技試験の解き方や考え方などを書いていけたらなと思っていますので、よければ参考にしてみてください。ただ、あくまでも気象予報士試験に合格しただけの新米気象予報士の戯言で多分に変なところや誤った理解などもあるかもしれませんので、ご了承ください。

気象予報士試験の実技試験考察のページはこちら

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